対象者について
| グループ | 人数 | 行ったこと |
|---|
| 参加者全体 | 11人 | 3日間決まった食事をとった後、24時間の断食を2回別々に実施 |
| 女性 | 6人 | 男性と同じ2回の断食に参加 |
| 比較対象グループ | 要旨に記載なし | 断食をしない比較グループは設けられていない |
どんな人たちだったか: 要旨には正確な年齢や体重の区分は書かれていません。健康な成人ボランティア、女性6人・男性5人とだけ説明されています。
実際の断食の内容: 一人ひとりがまる24時間、何も食べずに過ごしました。それぞれの断食の最後の8時間は、特に注意深く観察されました。1時間ごとに、どれくらい空腹か、どれくらい満腹か、どれくらい食べたいかを自己申告してもらいました。断食が終わった後は、好きなだけ食べてよいとされました。
結果
最大の発見は、人は抜いた食事を完全には取り戻さないということです。平均すると、抜いたカロリーのうち食べ直したのは約10のうち6だけでした。
| 測定した内容 | 結果 |
|---|
| 断食後に食べ直したカロリー | 平均で100のうち約60(約60%) |
| 人によるばらつき | 少ない人で100のうち7、多い人で100のうち110 |
| 断食後の脂質の割合 | 約100のうち30から、約100のうち37へ増加 |
| 断食後のたんぱく質の割合 | 約100のうち14から、約100のうち17へ増加 |
| 断食後の炭水化物の割合 | 約100のうち56から、約100のうち46へ減少 |
- 空腹感の感じ方には、満腹感の感じ方以上に、人によって大きなばらつきがありました。
- どの感覚(空腹・満腹など)がどれくらい安定して測れるかは項目によって違い、満腹感が最も安定していました。
- 体脂肪が多い人ほど、より強い空腹感と食べたい気持ちを報告する傾向がありました。
- 断食中にどれくらい空腹だったかは、断食後にどれくらい食べ直したかと関係していました。
- 体脂肪の量そのものは、断食後にどれくらい食べ直すかを予測するものではありませんでした。
変化しなかったこと
- この研究では筋肉量の減少や増加はまったく測定していません。
- この短期間の研究では、体脂肪率そのものに変化はありませんでした。
- 血糖値の経時変化は測定されておらず、食行動のみを追跡しています。
研究者たちの結論
研究者たちは、断食後は人が自然と脂質とたんぱく質を多く摂り、炭水化物を減らす方向に向かうと結論づけました。また、このような「お試し断食」は、誰が定期的な断食にうまく対応できそうかを見極めるのに役立つ可能性があるとも述べています。
あなたにとっての意味
- 抜いた食事を「取り戻そう」としすぎなくて大丈夫です。 この研究では、食べ直したカロリーは平均で10のうち6ほどでした。
- 断食後の最初の食事が、自然と脂質とたんぱく質寄りになることがあります。 これは研究に参加した女性・男性の両方に見られました。
- 女性に関して言えば: この研究だけでは、生理の時期によって断食後の空腹感や食事の取り方が変わるかどうかはわかりません。そこは調べられていないからです。
- 生理中に断食をする場合: 断食後にたんぱく質や鉄分を多く含む食品を選ぶのはよく聞くアドバイスですが、今回の研究が鉄分や生理の症状を直接調べたわけではありません。詳しくは断食と女性の鉄分レベルに関する研究もあわせてご覧ください。
- 空腹感には大きな個人差があります。 断食中の空腹感が人より強くても弱くても、気にしすぎる必要はありません。
- 生理前後の気分が気になる方は、断食とPMSに関する研究も参考になるかもしれません。
この研究でわからなかったこと
- 参加者はわずか11人のため、結果がすべての人に当てはまるとは限りません。
- 11人のうち女性は6人だけで、女性特有の傾向について言えることは限られます。
- 要旨には、女性参加者が研究中に生理の周期を記録していたかどうかの記載がありません。
- 24時間の断食をわずか2回行っただけなので、定期的・継続的に断食した場合どうなるかはわかりません。
- 食べた量は自己申告によるもので、実験室で正確に測定されたわけではありません。
- この研究の資金提供元については、要旨に記載がありません。
研究の詳細
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|---|
| タイトル | Reliability of hunger-related assessments during 24-hour fasts and their relationship to body composition and subsequent energy compensation |
| 掲載誌 | Physiology & Behavior |
| 発表年 | 2018年 |
| 研究タイプ | 観察研究(反復測定デザイン) |
| 参加者数 | 11人(女性6人、男性5人) |
| 期間 | 一人につき24時間の断食を2回 |
| 主任研究者 | Grant M. Tinsley氏 |
| 所属機関 | アメリカ、テキサス州ラボックのテキサス工科大学 |
| 資金提供 | 記載なし |
| 出典 | PubMedで見る → |
Tinsley, G. M., Moore, M. L., & Graybeal, A. J. (2018). Reliability of hunger-related assessments during 24-hour fasts and their relationship to body composition and subsequent energy compensation. Physiology & Behavior. PMID: 29438660
よくある質問
生理中の断食後、直後に何を食べればいいですか?
この研究は生理の時期を直接調べたものではありません。ただ一般的な傾向として、断食後は自然と脂質とたんぱく質が多くなり、炭水化物は少なくなることがわかりました。
空腹感のせいで断食後に食べ過ぎてしまいませんか?
必ずしもそうではありません。この研究では、抜いたカロリーのうち食べ直したのは平均で10のうち6ほどで、ほとんどの人は食べ過ぎていませんでした。
断食中の空腹感は、断食後の食事量に影響しますか?
はい。この研究によると、断食中により強く食べたいと感じていた人ほど、断食後に多く食べる傾向がありました。
体脂肪の量によって、断食中の空腹感は変わりますか?
この小規模な研究では、体脂肪が多い人ほど、断食中により強い空腹感と食べたい気持ちを報告していました。
この研究は女性のホルモンや月経周期も調べましたか?
いいえ。研究が追跡したのは成人11人(うち女性6人)の空腹感と食行動のみで、ホルモンや生理の時期は調べていません。
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